数学オリンピック財団 公益財団法人  数学オリンピック財団

 EGMO とは

 公益財団法人数学オリンピック財団は、女子選手の育成を目的として、2011年から中国女子数学オリンピック (CGMO : China Girls' Mathematical Olympiad) に参加してきましたが、2013年は鳥インフルエンザの問題などで中国からの招待状も届かず、不参加となりました。
 一方、イギリスにおいて、CGMO と同様の大会をヨーロッパでも開催したいとの提案が2009年にマレーエドワーズカレッジのジェフ・スミス氏によって英国数学オリンピック委員会に出され、国際女性デー100周年の2011年3月8日に公式に開催が発表されました。 そして、2012年4月に第1回 European Girls' Mathematical Olympiad (EGMO) が英国ケンブリッジ大学のマレーエドワーズカレッジで開催されました。
 数学オリンピック財団としては、中国の国内大会である CGMO よりも国際大会として IMO に準じる EGMO に参加する方が、 日本の数学界における女子選手の育成に大きな効果があると判断して、2014年の第3回大会から EGMO の大会に参加することを決定し、EGMO トルコ大会に初めて参加しました。 日本数学オリンピック (JMO) の女子応募者のうち希望者に対して、毎年11月に EGMO 一次選抜試験を実施し、成績上位者について翌年1月の JMO 予選の成績を加味して日本代表選手を選抜します。

 EGMO の目的は、対象がヨーロッパ地区の国々および女子選手に限定されていることを除けば IMO のそれとほとんど同じです。ただし、ヨーロッパ以外の国も承認されれば参加することができます。 毎年4月にヨーロッパ内の国において開催されます。 日本の参加は2014年の第3回トルコ大会からです。

 EGMO の競技は2日連続で行われ、それぞれの日に4時間半で3問を解きます。 授賞の基準は IMO のそれと同じです。

 日本代表選手と成績


 選手の学年は大会開催時。国別順位は参加選手の得点の合計による。

第12回スロベニア大会 2023年 54ヶ国・地域(55チーム) 213名
メダル氏 名所 属 校学年国 別 順 位
/16位長尾 絢 桜蔭高等学校3年 1. 中国
2. アメリカ
3. オーストラリア
4. ウクライナ
5. トルコ
6. ルーマニア
7. ドイツ
 8. ブルガリア
 9. ハンガリー
10. ポーランド
11. ボスニアヘルツェゴビナ
11. カナダ
11. クロアチア
11. イギリス
15. カザフスタン
16. 日本
17. ベラルーシ
18. スロバキア
19. イスラエル
20. バングラデシュ
21. インド
22. チェコ
23. アゼルバイジャン
24. モンゴル
25. フィンランド
/63位古川 美乃里  桜蔭高等学校2年
/85位山之内 望花 久留米大学附設高等学校3年
/97位和田 あかり 神戸女学院高等学部3年
第11回ハンガリー大会 2022年 56ヶ国・地域(57チーム) 222名
メダル氏 名所 属 校学年国 別 順 位
/5位長尾 絢 桜蔭高等学校2年 1. アメリカ
2. ペルー
3. オーストラリア
4. ルーマニア
5. ブルガリア
5. トルコ
7. ウクライナ
 8. ハンガリー
 9. イスラエル
10. ドイツ
11. カナダ
11. ポーランド
13. イタリア
14. イギリス
15. メキシコ
16. ボスニアヘルツェゴビナ
17. フランス
18. インド
19. ハンガリーB
20. ベラルーシ
21. 日本
22. スロバキア
23. アゼルバイジャン
24. ブラジル
25. カザフスタン
/64位 安田 百合香  神戸女学院高等学部3年
/145位 熊本 糸杏  桜蔭高等学校3年
   /153位大野 栞 筑波大学附属高等学校3年
第10回ジョージア大会 2021年 (55チーム) 213名
メダル氏 名所 属 校学年国 別 順 位
/97位長尾 絢 桜蔭高等学校1年 1. ロシア
2. アメリカ
3. ペルー
4. ルーマニア
5. イギリス
6. メキシコ
7. ベラルーシ
8. ウクライナ
9. イスラエル
10. ハンガリー
11. ボスニア・
ヘルツェゴビナ

12. オーストラリア
13. 北マケドニア
14. ポーランド
14. トルコ
16. サウジアラビア
16. セルビア
18. ドイツ
19. ブルガリア
19. カナダ
21. スロバキア
22. チェコ
23. ブラジル
24. モルドバ
25. スイス
26. ベルギー
27. カザフスタン
28. ジョージア
29. 日本
29. フランス
/167位  岡崎 可奈  大阪桐蔭高等学校2年
/73位 山之内 望花  久留米大学附設高等学校1年
/89位安田 百合香 神戸女学院高等学部2年
第9回オランダ大会 2020年 (53チーム) 204名
メダル氏 名所 属 校学年国 別 順 位
  古勝 敦子洛南高等学校3年 COVID-19 のため中止になりました。関係者の健康を第一に考え、代替大会の virtual EGMO2020 に日本は参加しませんでした。
  桑原 優香南山高等学校女子部3年
  大野 歩実筑波大学附属高等学校3年
  田中 陽帆神戸女学院高等学校3年
第8回ウクライナ大会 2019年 49ヶ国・地域(50チーム) 196名
メダル氏 名所 属 校学年国 別 順 位
/26位上芝 由梨香洛南高等学校3年  1. アメリカ
 2. ウクライナ
 3. ブルガリア
 4. ポーランド
 5. セルビア
 5. イギリス
 7. ルーマニア
 7. ハンガリー
 9. ペルー
10. メキシコ
11. ジョージア
12. ボスニア・
  ヘルツェゴビナ

13. 日本
14. オーストラリア
14. フランス
16. ベラルーシ
17. カザフスタン
18. スロバキア
18. トルコ
20. ブラジル
/57位 桑原 優香南山高等学校女子部2年
/71位 渡邉 春華桜蔭高等学校2年
/85位
古勝 敦子洛南高等学校2年
第7回イタリア大会 2018年 51ヶ国・地域(52チーム) 195名
メダル氏 名所 属 校学年国 別 順 位
/9位渡部 由佳洛南高等学校3年  1. ロシア
 2. アメリカ
 3. イギリス
 4. ポーランド
 5. ウクライナ
 6. セルビア
 7. ハンガリー
 7. メキシコ
 9. ルーマニア
10. ベラルーシ
11. カザフスタン
12. 日本
13. ブラジル
14. ブルガリア
15. イスラエル
15. モンゴル
17. リトアニア
18. ボスニア・
  ヘルツェゴビナ

19. フランス
20. オーストラリア
/31位 片淵 日向子桜蔭高等学校3年
/69位 上芝 由梨香洛南高等学校2年
   /123位
桑原 優香南山高等学校女子部1年
第6回スイス大会 2017年 43ヶ国・地域(44チーム) 168名
メダル氏 名所 属 校学年国 別 順 位
/58位渡部 由佳洛南高等学校2年  1. アメリカ
 2. ウクライナ
 3. ロシア
 4. ハンガリー
 5. セルビア
 6. イスラエル
 7. ルーマニア
 8. カザフスタン
 8. ポーランド
 8. イギリス
11. サウジアラビア
12. ボスニア・
  ヘルツェゴビナ

13. フランス
14. メキシコ
15. チェコ
16. ベラルーシ
17. オランダ
17. トルコ
19. イタリア
20. アイルランド
21. 日本
/73位宇佐美 友那桜蔭高等学校2年
/78位和田 みのり神戸女学院高等学部3年
/78位山下 詞織洛南高等学校2年
第5回ルーマニ大会 2016年 38ヶ国・地域(39チーム) 147名
メダル氏 名所 属 校学年国 別 順 位
/9位荻田 真矢愛光高等学校3年  1. ロシア
 2. アメリカ
 3. ブルガリア
 4. トルコ
 5. ボスニア・
  ヘルツェゴビナ
 6. ウクライナ
 7. イギリス
 8. ポーランド
 9. ハンガリー
10. ルーマニアB
11. 日本
12. ルーマニア
13. メキシコ
14. ベラルーシ
15. サウジアラビア
/74位礒田 杏実神戸女学院高等学部3年
/74位和田みのり神戸女学院高等学部2年
/82位末尾 陽奈洛南高等学校3年
第4回ベラルーシ大会 2015年 29ヶ国・地域(30チーム) 109名
メダル氏 名所 属 校学年国 別 順 位
/11位荻田 真矢愛光高等学校2年  1. ウクライナ
 2. アメリカ
 3. セルビア
 4. ルーマニア
 5. ハンガリー
 6. トルコ
 7. ブルガリア
 8. 日本
 9. メキシコ
10. ポーランド
11. フランス
12. イギリス
13. ベラルーシ
14. イタリア
15. リトアニア
/35位廣部 ゆりか桜蔭高等学校3年
/49位郡 茉友子東京学芸大学附属高等学校3年
/53位下 結香神戸女学院高等学部2年
第3回トルコ大会 2014年 28ヶ国・地域(29チーム) 110名
メダル氏 名所 属 校学年国 別 順 位
/28位笠原 千晶金沢大学附属高等学校2年  1. ウクライナ
 2. アメリカ
 3. ルーマニア
 4. ブルガリア
 5. ハンガリー
 6. セルビア
 7. イタリア
 8. イギリス
 9. ベラルーシ
10. 日本
11. オランダ
11. ポーランド
11. トルコ
14. フランス
15. イラン
/28位栗本 英理子神戸女学院高等学部3年
/49位荻田 真矢愛光高等学校1年
    /83位岡本 姫奈雲雀丘学園高等学校1年

 過去のEGMOで出題された問題

 各年のEGMOで出題された問題の日本語訳(実際に使われた問題用紙)です。

年度 開催国/地域 問題 年度 開催国
/地域
問題
12 2023 スロベニア 11 2022 ハンガリー
10 2021 ジョージア 9 2020 オランダ
8 2019 ウクライナ 7 2018 イタリア
6 2017 スイス 5 2016 ルーマニア
4 2015 ベラルーシ 3 2014 トルコ

CGMO の参加記録


 2年間だけ参加した CGMO の記録です。

第10回 8ヶ国・48チーム 188名
メダル氏 名所 属 校学年参加チーム内訳
葛西 祐美東京都立国立高等学校2年 中国 38
香港 2
シンガポール 2
アメリカ 2
フィリピン 1
ロシア 1
マカオ 1
日本 1
北川 景都京都教育大学附属高等学校3年

松原 瑠香新潟県立新潟高等学校3年

大森 千穂桜蔭高等学校1年
第11回 10ヶ国・52チーム 204名
メダル氏 名所 属 校学年参加チーム内訳
葛西 祐美東京都立国立高等学校3年 中国 40
香港 2
シンガポール 2
アメリカ 2
フィリピン 1
ロシア 1
マカオ 1
韓国 1
台湾 1
日本 1
山下 真由子東京都立新宿山吹高等学校2年
賴  友梨恵筑波大学附属高等学校3年
櫻庭  遥女子学院高等学校3年
第12回(中国国内で発生した鳥インフルエンザの為、不参加)
氏 名 所 属 校 学年
森 悠貴豊島岡女子学園高等学校3年
鳥巣 美貴久留米大学附設高等学校3年
渡辺 翠桜蔭高等学校3年
山下 真由子東京都立新宿山吹高等学校3年

 

ページの最新更新日 2023年4月20日